読了「Why型思考が仕事を変える」
仕事をしていると、いろんな人と関わる。
開発部署なので、他チーム、他社との関わりは少ないが、それでも自チームの人とは関わる。
複数人に囲まれながら仕事をしていると、特徴というものが見えてくる。
言われたタスクを言われたようにこなす人。
自ら提案していく人。
もはや何をしているのかわからない人。
優秀な後輩は、心強いが同時に焦る。が、それは本記事とは関係ないので置いておく。
自分が、尊敬している先輩は、本書で書かれているThe Why型思考の人だ。
どこまでも、突き詰めて、疑問を投げかけ、システム構成を練っていく。
正解がない仕事をこなすのが、抜群に上手い。はたから見てもわかる。
新卒3年目の自分は、仕事をしていて痛感するが、What型思考寄りだ。
Whyを疑問に持つが、どうしてもすぐに「じゃあ具体的にこうしよう」、と作業ベースの考えすなわち何(What)をするかを考えてしまう。
ありがたいことに、その先輩は、自分のそのWhat型思考に偏るのを見逃さない。
「今話している考えの抽象度」と「今話すべき考えの抽象度」両方を理解しているので、ギャップを指摘してくれる。(それがまた自分がWhat型思考だと痛感させられる笑)
あぁ、この人のようになりたい。
が、その手段がわからない。その手段を考えることがWhy型思考だが、別に他者から学んでも悪ではない。そう思い本書を取った。
内容は、だいたいイメージ通り。著者の「具体⇔抽象トレーニング」という本も読んでいたからか、基礎知識は身についていた。
本書ではWhat型思考がWhy型思考になるために何をすればいいかも示唆してくれていた。
天邪鬼になる:人の言われたことをそのまま鵜呑みにしない。→なんでそうなの?と咀嚼する前に噛んでみる。
すべて自分の責任と考える:他に責任を押し付けた途端、思考は停止する。なぜそうなったかを、自分の中で顧みる。
無精者になる:いかに楽をするかに目を光らす。自然と「それは必要なのか?」というWhyの疑問を持つようになる。
現実逃避をする:「今いるカフェの椅子がこうだったらな〜」と妄想することは、どうすればよりよくなるかなと考えることと本質的には似ている。
答えがない状態を歓迎する:一つの答えるWhat型思考は、答えがない状態を苦痛に感じる。がWhy型思考が挑むものには答え以前の問題から考える必要がある。その状態を受け入れる。
妄想するなんて、なんて楽なアクションプランだろう。
実に読んでよかった。
が、馬鹿正直にすべてになぜ?を口にする面倒なやつにはならないようにしよう。
すべてはバランス。そして日本人の長所を活かせ。