読了「すべてはモテるためである」
なんとも攻めたタイトルの本を読んだ。
なぜかAmazonのおすすめで出てきて気になり買ってしまった。最近のECサイトはユーザーの深層心理まで読み解くのか。。。。
だが読んでみたら、これがなんとも面白い。著者がAV監督であるが故に、書き方のテイストも独特だった。
書かれている内容はタイトル通り、「どうすればモテるか」だ。
だが、これがまたギャップなのか、意外と論理的に解説しているから魅入ってしまう。
前半は、「あなたはなぜモテないのか」について。
後半は、「モテるためにどうするか」について。
あなたはなぜモテないのか
それは、あなたがキモチワルイからだ。
著者は読者に媚びることはない。おそらくこの本を手に取った95%の読者をキモチワルイと断言している。
キモチワルイ人の種類は大きく二つ。
相手と同じ土俵に立たないで自分の欲望を振りまくバカな人。
他人の視線を気にしすぎて、欲望を出せない臆病な人。
自分はどちらかというと後者だ。
誰か、周りのキモチワルイ人を想像すると大抵どちらかに分類されるだろう。
人の意見を聞かず、自分の言いたいことを言いまくるオタクは前者。
目も合わず、意見も言わず、どう接すればいいのかわからない人は後者だ。
モテるためにどうするか
モテるためは、大きく二つをしようと言っている。
自分の居場所を作る。
相手と同じ土俵に立つ練習をする。
「自分の居場所を作る。」とはすなわち、適度な自信を持つために、自分はこれが好きだなと言えるものを持つことだ。
自分が「何が好きか」を知っていて、その理由も認識できる人になる。
何かにハマっている人は、なぜかカッコよく見るものね。ただし、エラそーな人は除く。その意味での「適度な」自信だろう。
何にハマるかは問題ではない。自分が考えた上でなぜハマっているのか説明できるかが重要だ。でなければ自分の軸にはならない。流されているだけだ。
「同じ土俵に立つ」とはすなわち対話である。
相手の話を聴く。聞くのではなく、意思を持って聴く、だ。
上から目線でもなく、相手の言葉を聞き、判断せず、決めつけず、自分の考えを変えることも厭わない。
意外と難しい。相手に合わせるとは違う、それはただ流されているだけだ。自分がない。
そういう意味で、練習する必要がある。
著者はキャバクラを推している。今後会わなくても済む人と、確実に複数人と話をする権利を得られるからだ。
この本が2012年に書かれたことを考えると、今はマッチングアプリも有効な手だろう。
そこで土俵に立つ経験を積めばいい。
この本を読むとわかるとおり、読んで終わりの本ではない。 読んではじまりの本だ。
ここから始まるのだ。
実践あるのみだ。